今回の全国大会は、現在の自分達の薬局での課題や不足しているところを補えればという思いで2年ぶりに参加させてもらった。全国大会だけあって、発表の内容も様々であったが、患者様の服薬アドヒアランスの向上や、後発医薬品の使用促進、待ち時間の短縮などニーズに応えるための内容が多く見受けられた。これは薬局がサービス業としての意識が向上してきたためと思う。私たちの薬局でも後発品を希望する患者様が増えたり、患者様家族から、服薬アドヒアランスを向上させるための相談、他科受診との併用の可否などの相談も増えている。しかし、まだそれに100%応えられるだけのスキルやシステムが備わってない。今回の学術大会でも発表でどこの薬局も同じような問題を抱えており、その中から一歩でも早く出せることが選ばれる薬局になるための近道のように思えた。
薬剤師 : T・E
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今回の全国大会では、時代の流れに沿ってか、在宅や実務実習の内容が昨年より増えていた。特に在宅においては、かなり細かい内容まで発表してあり、大変、参考になる内容が多かった。薬剤師の職能は今後広がっていき、あらゆる内容を勉強しマスターしなければならなくなってきている。今回学んだ事を現場に活かし、患者様の信頼を勝ち取らなければ、今後ますます激しくなっていくサービスの競争化の波に取り残されていくと思われる。常に患者様の事を思えるサービスに取り組んで参りたい。
薬剤師 : K・O |
全国大会に今回参加させて頂きました。分科会1で「質の高い服薬指導を目指して~患者の利益のために~」というタイトルの講義で内容の中心「患者様の立場に立って、服薬指導を行う」という事を強く話されていて、薬剤師の立場からではなく、患者様の立場から服薬指導を行わなければならない事の重要性を痛感しました。今までの私の服薬指導は薬理学的な内容を重視して投薬を行い、患者様本位の指導が出来ていなかった事を改めて分かりました。今後の服薬指導において、患者様のニーズに沿った投薬を目指し、これからの業務を充実させていきたいと思います。ポスター発表で、糖尿の薬剤の副作用の「低血糖」に対する患者様の認知度が実際は低いという発表がありました。私たちの職務として、患者様に低血糖ではどういう症状が出るのか、またリスクは必ずやらなければならない指導であり、患者様一人ひとりに対して適切な情報提供の重要性を改めて確認できました。
個々の患者様に応じた適切な情報提供を目指して、業務に取り組んでいきたいと思います。
薬剤師 : T・Y
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○質の高い服薬指導を目指して~患者様の利益になるために~
①服薬指導スキルアップ~患者様に利益になるSOAP薬歴~
患者様に服薬の説明やケアはどのような視点で行うのが適切か?患者様の視点でケアする方がより患者様に近づけるし、メリットがある。SOAPのSは患者様の思いを聞きだす必要がある。このS情報がO情報である。問題解決するために必要な情報を的確に抽出しできることに繋がる。このS、O情報のおかげで患者様の情報も考慮した上でのアセスメントになり、患者様のニーズにあった情報提供(P情報)になる。質の高い薬歴とは、服薬指導内容の充実がなければ記録することができない。患者様が薬剤師と向き合ってくれないことの解決のポイントは薬剤師が患者様に薬物治療に対して責任をもつことを示す。もう1点は、薬剤師が「患者様に症状や質問などをする目的を説明し、了承をとる必要がある。ハイリスク薬は誰の為に行うものか、患者様のセルフケアへのアプローチになる。
○服薬指導に必要なコミュニケーション能力
患者様の信頼とアドヒアランス向上のためのコミュニケーションのポイント
患者様の物語(ナラティブ)を理解する。①患者様に期待のキャッチ②患者様の中の矛盾を認め合う③患者様の自己決定を大切にして新しい物質を作る。
2つの分科会での発表を拝見して、薬剤師の視点も大切だが患者様視点を意識して業務をする必要があると感じました。
薬剤師 : T・K
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今回、学術大会に参加し、多くの薬局で様々な取り組みを行っていることを実感することができた。興味深かったのは、薬物療法だけでなく食事療法の支援を糖尿病の患者様に行っている取り組みを報告したものでした。生活主観病は薬物療法だけでなく食事療法も併用することで治療効果が高まる。まず、患者さんの食生活を把握するため「食事のバランスガイド」を利用して食事内容や食事量をチェックする。炭水化物、脂質、タンパク質のバランスがよくなるように、血糖値の上がり方の違い(例えば、炭水化物のみとタンパク質と脂質をバランス良く含んだ食事とで比較したもの)を確認してもらうこと、血糖値を上げにくくする方法など(食物繊維を多く含んだ食事や30回噛むことなど)を指導することで、糖尿病患者と密接に関わりを持っている。タイヘイ薬局でも、投薬や服薬指導だけでなく、このように患者さんと深く関わりをもったケアを行っていくように取り組んでいきたいと思った。
また、今回の大会で、ビスホスホネート系薬剤(ボナロンなど)に関連した顎の骨の壊死(BRONJ)という疾患を初めて目にした。骨代謝回転の過度な抑制や血管新生抑制作用により起こると考えられている。高齢の方には、服薬指導だけでなく、このような顎の骨壊死に見られる口内の痛みや歯茎の異常などにも気をつけて患者さんと接して行かなければいけないことを実感した。今回の大会で初めて目にする事例や取り組んでいきたいこと、学んでいかなければいけないことを改めて実感する良い経験だった。
薬剤師 : M・H
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今回、学術大会に初めて参加し、とても視野が広がりました。分からない事もすごくちっぽけに感じ、もっと広い考え方があるんだなぁと感じました。自分の気づかない問題点も沢山見つかり、今後の私の課題となりました。本当に来て良かったと思いました。
薬剤師 : Y・H
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患者様からお話をしてもらえるようなコミュニケーションスキルと同時に、患者様からの信頼を得る事が必要であると思います。その為には患者様の治療に関わっているということをきちんと認識し、それを患者様と話しているときに示す事が大切であると考えます。その為には、患者様から選んで来て頂く立場にあり、今後も競争がより著しくなっていくと思われます。そこで生き残るためにも、患者様から信頼を得て、かかりつけ薬局になれるように一層の努力が必要であると感じました。
薬剤師 : Y・M
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業務を充実させるには、患者様の話によく耳を傾ける事が大切である。また、薬学の知識やコミュニケーションスキルなどを獲得し、まずは薬剤師自身の服薬ケア能力を向上、充実させなければならないと思いました。
薬剤師 : H・S
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自分の口頭発表について!今回勉強したことを患者様にフィードバックしようと思った。薬物治療と合わせて、より良い効果を期待できそうだと思いました。
薬剤師 : T・N
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ポスター発表では、全国の薬剤師の先生方、薬に関わる方々の日々の熱心な努力を垣間見る事ができた。軟膏などはすぐに業務に役立ちそうな知識ばかりで非常に勉強になりました。企業ブースの方でも、レセコンや調剤補助器具等の展示があり、大変興味深かった。口頭発表では、ジェネリック医薬品に対する患者様の不安等を薬剤師の説明により、如何に取り除くことが重要になってくるかということを改めて感じた。
薬剤師 : H・H
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