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タイヘイグループ
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第42回 日本薬剤師会学術大会 in 滋賀 REPORT
2009年10月11・12日に滋賀県で第42回日本薬剤師会学術大会が行われました。

今回のポスター発表及び口頭発表は、2グループの参加となりました。
毎年恒例で新人薬剤師も先輩と一緒に準備を行ってきました。
滋賀県での開催という事もあり新幹線での長旅となりましたが、お互いに親睦も図れ良い機会となりました。

他の薬局の発表を見学し、全国の多くの薬剤師が自己研鑚されている姿に刺激を受けた2日間となりました。
早速、来年の大会に向け決意を新たにしました。

                                               
                                                  発表内容はこちら

1日目
心配していた天気も秋晴れに恵まれ、各々、博多駅に着きました。
博多駅から京都までは、のぞみN700系(最高速度285㎞!!)で移動。
道中、色々な会話が弾みながら、あっという間に京都駅へ。
そこから快速に乗って、いざ湖国、滋賀県へ。
HAKATA station → → KYOTO station → →OTSU station
  
大津駅にて記念撮影。ホームでは何かのパンフレットが配布されていました。
1部、受け取ってみると、10日、11日は大津祭という祭が開催されているとのこと。
そういえば、駅の中に何重もの提灯がありました。そこから、シャトルバスで会場へ。

会場が琵琶湖周辺ということあり、到着するやいなや、目の前には海かと見紛う湖が。
気持ちいい風に吹かれながら、受付を終了。
各班に分かれ行動することに。
ポスター会場とメイン会場が1kmほど離れているため、シャトルバスで移動。




← コラボしが21



→ メイン会場前にて
所狭しと居並ぶポスター発表は、さすが全国大会と思わせる充実ぶり。皆、真剣に見入っていました。来年の長野の全国大会に向けて良い課題が見つかった模様でした。また、口頭発表も、大変わかりやすく、かつハイレベルなものばかりでした。やはり、全国には様々な業務をこなしている薬局が多数存在するものだと改めて思い知らされました。

キャッフィーと一緒に!

ひこにゃんと一緒に!
15時より、我がタイヘイグループを代表して、しろいし店のHさんが口頭発表することになっていました。新幹線のなかでは、いささか緊張もしていたみたいですが、堂々と発表した姿に会場からは惜しみない拍手が送られていました。Hさん、お疲れ様でした。発表も無事終わり、再び班編成をし、自由行動へ。時間ギリギリまで、何かを学ぼうとする新人薬剤師達を、頼もしく感じました。


発表しない方はリラックス?

口頭発表前で少し緊張緊しています!

発表中

がんばりました!!

夕食は宿泊先のホテル内で中華料理を。「四川」という店の名称から、さぞかし辛い料理が並ぶのかと思いましたが、
辛いモノが苦手な人でも大丈夫な、オーソドックスな料理でした。
ビールで乾杯の後、紹興酒を頂きました。ほのかな甘みがあり、大変、美味しく頂かせてもらいました。
夕食も済み、夜景を見に行くことに。京都タワーが目の前にありましたが、残念ながら、時間に間に合わず、駅ビルから眺めることに。
京の町は碁盤の目と言われることが良くわかる、大変キレイな夜景でした。あっという間の1日が過ぎ、皆、就寝へ。
    

    

   
    
お酒も入りほろ酔い気分?京都タワーきれいでした!

 ← えっ!吉野家?


2日目
今日も天気は晴天に恵まれ、昨日に続き、良い全国大会日和になりました。朝食はホテル内で3店舗から好きな店を選べ、班行動だったため、私達は日本料理を頂き、朝からみんな満足そうでした。(ちなみに残りの2店舗はバイキングでした)ホテルを出て、京都駅から大津駅まで電車にゆられ、それからバスで琵琶湖を眺めながら会場に到着しました。
会場内も班別だったので、私達はピアザ淡海(おうみ)にて、後発医薬品についての口頭発表を見ました。会場内には、厚生労働省の役員の方も居られ、発表者の方と討論が繰り広げられていました。全国の薬局の後発品への取り組みをしることができ、大変、勉強になりました。次に滋賀体育館にポスター発表を見に行きました。ポスター会場は、1日目同様、大変混雑していました。Kさんのポスターの前にも、人だかりができていて、たくさんの人たちから質問を受けていました。




ポスター発表の示説時間の終了と同時に、2日間お世話になった、会場を後にしました。新幹線の出発まで少し時間があったので、京都駅を散策し、そこでお土産も買いました。昼食は新幹線のなかで、駅弁を頂きました。色とりどりのお弁当でとても美味しかったです。
新幹線のなかでレポートを書いていたら、あっという間に博多に到着。1日ぶりの佐賀の景色を眺めながら、帰路につきました。長いようで、短い2日間でしたが、とても充実した良い大会でした。
KYOTO station → → HAKATA station 


1日目ポスター発表にて
緑内障の治療と併用薬の禁忌について
研究の目的。眼科医院から「お薬手帳」を利用して緑内障既往患者の禁忌薬に関して確実な情報を集めることで、
①眼科以外の受診時にその適応医療機関にその都度疑義照会を行う必要をなくし、待ち時間短縮に繋げる。

②患者さんの服薬時の安全性をさらに高めると共に、お薬手帳の利用促進効果を上げる。
・調査期間:H21.5.18H21.8.31
・調査対象:期間内に来局された緑内障(疑いを含む)で眼科受診している患者
・対象患者さんのお薬手帳に「緑内障禁忌薬照会シール」を貼付する。
・再来局時、お薬手帳に眼科医からの回答が記載されていたら、禁忌薬の有無と、有の場合、禁忌の薬品名を薬歴表紙に記入
・疑義照会での薬変更の問題点
①今回の調査対象患者のうち、この調査以前に病型がはっきりしないため、内科医師へ疑義照会を行い、処方変更された事が判明した。
②禁忌薬が判明し、緑内障発作を起こす患者さんがいなかったことから、内科医への疑義照会からの処方変更したことが、かえって使えるはずの薬を制限してしまう結果を生んでいたことも判明
③調査により、禁忌薬の存在しない患者さんを把握できたので、今後は使えるはずの薬の変更がなくなると共に、緑内障で疑義照会に伴う患者さんの待ち時間延長の軽減を図ると感じた。
・緑内障の患者でも併用薬に注意が必要だとしていない方も数人いた。今回の取り組みにより、緑内障は風邪薬などに注意が必要である等の情報を通して患者さん自身が自分の病気を再認識するきっかけになったと思われる。今回はお薬手帳活用の一環であったが、初来局や久しぶりの来局時に並行して実施した患者アンケートも禁忌薬のチェックに役立つことを認識できたのではないかと思う。
改善点
・全国大会に初めて参加して、他の薬局のテーマや方針などを見て感じたことは、仕事と様々な問題に対して意識の高い、レベルの高い薬剤師が沢山いるという事でした。実際に講義や発表を見ることによって、自分の中での改善点が多く見つかり、今後業務をする上での課題ができたので、それらを一つ一つクリアしていこうと思います。
先に記載した緑内障に関しての発表については、新規での緑内障の患者さんの場合、緑内障と併用禁忌の薬剤があることを投薬の際に伝え、他科受診する際に自身が緑内障で薬を使用している事を医師に伝えるよう指導するべきと思います。

薬剤師 : Y・T


・ランチョンセミナー:上出 良一先生(皮膚科医)
かゆみセンサーの役割をするNGFの存在
お風呂で身体を洗うときは、泡立ててから洗うということ。液状のままで塗るように洗うと、かぶれの原因となることがある。
嗜癖的掻破の患者さんにおいてはメンタルケアが重要であること
アトピー性皮膚炎の本態は、バリヤー因子の低下によるものであり、必ずしもアレルギーというわけではないこと(一番為になった)
アトピー性皮膚炎においてフィルグラン遺伝子の異常が25~50%の患者で確認されたとの報告があること(ヨーロッパ諸国では50%に異常が見られた。日本では25%に認められた)
ステロイド外用薬の使用について、原則12回(朝・夜(夜はお風呂上がりが好ましいとのこと))短期で使用する場合においては有用性が高い。(長期間使用すると、副作用に注意しなければならない。)
免疫抑制薬には、ステロイド剤のstrongクラスの作用があり、有用である。
塗布量には個人差があり、不足している場合において、患者への指導が必要不可欠である。
抗生物質の塗布量の不足においては、耐性菌発現の誘引となりかねないので、特に注意!!また、塗りながら搔く場合においても同様なので注意する。
塗り方においては、薄くのばす・なじませる・スタンプ法が有用
急性期では2週間くらいが目安であり、慢性期では最低2週間は必要である。
皮膚科医・上出先生よると「腰」を見ることが大事。腰は皮膚炎などが最後まで残りやすいとのこと。

・耳の不自由な薬剤師が増えてきていること。以前までは薬事法にはなかったが、改正され、薬剤師としての業務可能になったこと。
・ミスのない薬局運営、調剤過誤のない工夫
・多国籍に対応した医療機関のあり方(外国人の多い地域において特に重要!!)
改善点
・ランチョンセミナーで皮膚科医の話を聞いて、様々な事を学んだ。一番驚かされたのが、アトピー性皮膚炎だ。単にアレルギーとくくりがちであるが、バリヤー機能の低下による過剰反応であったこと、フィルグラン遺伝子の異常も原因の1つであること、こういうことを学び、これからの指導に活かしていきたい(塗り方の指導、続けることの重要性等)
・手話のできる薬剤師がどれだけ大事であるか、簡単な手話でも良いので、少しずつ覚えていけたらと思う。(実際に耳の不自由な患者さんに対応したことがあるので)
・ポスター発表においては、全国色々な薬局が趣向を凝らした様々なテーマで考察・結果を示していたので、普段から疑問に思うこと、ここはこうした方が良いんじゃないかということを今後も同じ薬局内でも相談していけたらと思う。
薬剤師 : Y・U


今回、滋賀で行われた日本薬剤師会学術大会に参加し、全国から様々な薬剤師が集まり、取り組んでいることや、事例の報告などを見学し、非常に多くのことを学んだ。
・在宅医療の口頭発表
 発表を聞いた薬局では、医療機関と薬局とが連携を取り、末期ガン患者さんを在宅でケアし、最後まで看取ることや、腹膜透析を患者さんの在宅で行うことをケアしたりと、患者さんやその家族の為を一番に考えて取り組まれていた。
・ポスター発表について
 最近、白石店ではお薬ノートの普及率は80%を超えているが、患者さんがお薬ノートを持参してこられることは少なく、あまり活用されていない現状が見受けられる。ポスター発表の中でお薬ノートの持参・活用率を上げるための取り組みを積極的にされている薬局があった。その薬局では、薬の情報以外にも、副作用や疾患の簡単な説明、食事・運動療法、サプリメント等についてイラストを交え、お薬ノートに張ってあった。患者さんの薬や病気に対する知識や意識も高まり、持ち歩こうとする患者さんも増え、薬剤師側においても業務の効率化に繋がり、薬の重複や相互作用、副作用防止等にも繋がるだろう。
・リスクマネジメントの口頭発表
 Hさんの発表では、ヒヤリハットの事例を細かく分析し、その問題点と改善方法について発表されていた。私自身も現段階で少し慣れてきて、薬の種類や数量を取りそろえる際に、ミスをすることがある。間違える時は、処方箋がたまって、バタバタして、処方せんを1度見て暗記し、取り違えることが多い。このようなミスをなくすように、他の薬局における取り組みだが、薬局でミスを何もしなかった日であるノーミスディを作り、カウントしていた。これにより、薬剤師11人の意識が高まり、調剤ミスの減少に繋がったという報告があった。薬局グループ内でも、このようなノーミスディを作り、集計し、他店舗間で比較を行い、薬局グループ全体で意識を高めて行く必要があると考えられる。
・薬歴管理について
 Kさんのポスター発表では、POS研究会ワークショップに参加し、経験されたことや、集団個別指導を受けられて指摘されたことなどを報告されていた。また、薬歴管理の薬局内での一定のルールを設ける為の取り組みを知ることができ、白石店でも実践していけるようになりたい。
改善点
 今回、学術大会に参加し、多くの薬剤師の方々が患者さんのためになるケアを行い、様々な取り組みをされており、とても刺激的な2日間であった。私も日々の業務を行う中で、何か疑問点を見つけ、とことんそれを追求したり、患者さんを第一に考えた取り組みの何かを探していきたい。
薬剤師 : F・M


・お薬手帳
薬の名前や飲み方、注意事項などを記録するもの
医師や薬剤師がお薬の飲み合わせを確認することができるので安心
地震などの災害時、旅行先での緊急時、薬局での薬の購入時でも役立つ
以上のことを強調して、「お作りしましょうか?」と積極的にすすめる。
*「患者さんが興味を感じる話題」「季節的な話題」「患者さんに知ってもらいたいこと」などを『ひとくちメモ』として記入し、その患者さんにあった独自のお薬手帳を作っていた。
・吸入薬・塗布薬の使用方法について
アドエア:ストローで吸うように(そばをすするように)強く吸入する。
パルミコート:強く吸入、色つきの布などを咥えて吸入すれば粒子がつくので吸入できたかを確認できる。
リレンザ:うがいしてはいけない
イソジンガーグル:薄めすぎず、濃い方が効果的
アズノールうがい液:口内の傷が治るのを助ける作用と消炎作用をもつ。傷があると、強くうがいした時に染みるので、まずは軽く含む程度にする。

*新しい使用容器が増えてきている現在、薬剤師の対応が不十分で不適切な場合が多くある。今までの「知識の固定」や「決まり文句での説明」を改善し、知識の更新をこれから行わなければならない。
リンデロンVG軟膏:水疱、膿疱は避ける。夏場はべたつく
リンデロンVGクリーム:固いところは避ける。夏場はクリームが良い。
NBMNarrative Based Medicine)に基づく薬局業務について
 科学的・客観的なEBMに対し、患者の背景を理解し、病を人生という大きな物語として捉えるNBMでは、コミュニケーション能力の更なる向上が求められる。
「患者背景=雑談」として捉えていた現状から「患者背景=NBMに基づいて治療するため
改善点
・日本薬剤師学術大会に参加し、全国の薬局では自分達の薬局をより良いものにする為に、調剤ミス0の対策やわかりやすい服薬指導、コミュニケーション力の向上などいろんなことに取り組んでいることがわかりました。
 また私自身の知識不足についても改めて実感しました。こういった大会で刺激を受けることも大切だと思いました。これからは、薬に関する知識を身につけるのはもちろん、薬局が抱える問題点を見つけ出し、改善策を考えていくことが大切だと思いました。

薬剤師 : S・H


 敏感肌という定義はない。多くの人が「自分は敏感肌である」と思いこんでいるようだ。バリアー機能が低下している人は、透析を受けている人、ステロイドを長期使用している人、洗いすぎている人などが該当する。その人の症状に合わせて薬を選択していく必要がある。しかし、保険の関係でステロイド剤の大量投与ができなかった名残や、ステロイド不安説によりドクターがステロイドの使用をためらっているという現状がある。
 赤くなっていたり、炎症が起きているなら、ためらわずステロイドを使用すべきであり、良くなったからとすぐにやめるべきではない。場合によっては、免疫抑制剤(シクロスポリン)の外用薬、内服薬の使用も検討する。
 日焼け止めは塗らないより塗った方が良い。吸収剤の有無は特に問題ない。外用薬を使用している場合、その上に日焼け止めを塗る。このとき、洗い流せるタイプの日焼け止めを用いる。
 NQ系やチアジド系利尿薬の副作用に光線過敏症がある。最近、ARB+チアジド系の合剤がでてきている。この中に含まれるチアジド系による光線過敏症が報告されているようだ。「日焼けがひどいようなら、すぐ知らせてください。」と一言伝えるべきだ。
 アトピー性皮膚炎と魚鱗せんには関わりがある。フィラグリンという遺伝子が関わっているため、アレルギーではない。子供に多いイメージだが、最近では、大人のアトピーも多い。大人のアトピーの場合、バリアー機能の低下よりも精神的な部分が原因の多くを占める。
・リスクマネジメントについて
 我々薬剤師は、ワーファリン、糖尿病薬、抗ガン剤など使い方を誤れば命に関わる薬物を扱っていることを自覚しなければならない。まず、その薬局内ではどんな問題がおきているのか、知る必要がある。発生件数の多いモノを重点的に改善しいていく。間違いが起きないようにキチンと確認をすることは大事である。だからといって、患者さんを待たせるわけにはいかない。如何に素早く正確にチェックし、投薬できるかが課題である。
 患者さんの情報を薬局内の薬剤師が共有するのに良い方法は薬歴である。患者さんの特記すべき情報(アレルギー、服薬歴、体重、妊娠の有無、授乳の有無など)はそれぞれ存在する。
改善点
 全国でそれぞれの取り組みが行われていた。まだまだ知らないことばかりだと実感した。また視点が違うため、同じテーマであっても、様々な話が聞けておもしろかった。
 県薬グループ内の薬局間で情報を共有することは大事だと感じた。県薬や会社のHPなどで早く情報を取り入れ吟味したい。
 リスクマネジメントとして各店舗での事例発生件数の状況の把握などデータをとり、備えることができる。どうすれば自分がミスをしないようになるか?事務さんを含めて薬局内でできることはないか?独自の方法を見いだすことができると思う。
 これからは、「薬の一般的な用法・用量を守っていただく」「薬物間の相互作用について」積極的に疑義照会していきたい
薬剤師 : J・M


・アトピー性皮膚炎の主な原因
0~小学前:食物アレルギー
~大学生:バリア機能の低下
成人:嗜癖的搔破
他、フィラブリン遺伝子も関与(フィラブリン遺は角層でアミノ酸に分解されて天然保湿因子になる)
治療:ステロイド外用の短期間の有用性は高い。長期投与は副作用に注意が必要。良くならない。他、免疫抑制剤も用いられる。
塗り方:すり込むのではなく、うすくのばす、なじませる、スタンプ法。身体全体に塗ろうとしたら、20g程度必要になる。日焼け止めは外用剤を塗った後に塗る。
ARBと少量のヒドロクロロチアジド系利尿剤との合剤、特にヒドロクロロチアジド12.5mg入っているものは、光線過敏症に注意
・Hさんの発表について
 以前より内容が変わっていて、実際の数値や取り組んでいることが、主となっていてより現場に近い内容でよかった。
・Kさんの発表について
 アンケートでの体重確認など、忘れがちなところが再確認できてよかった。
・薬歴のN欄追加について
 N欄の記載例:患者の家族情報(兄弟、子供の年齢や名前)
        生活リズム(仕事、起床時間、食事時間)
        最近のイベントについて(冠婚葬祭、旅行など)
        趣味・嗜好品
このように患者背景(Narrative)を知ることで、患者様とより良い信頼関係を築ける。
・後発品使用促進の問題
 臨床上意味のない変更不可処方・自己負担ゼロ患者への対応・患者の希望が少ない・先発と後発での適応症の違い・後発品の品質情報
改善点
 N欄の話など、知らなかった話も色々あり、とても勉強になりました。しかし、話を聞き過ぎるとその分、時間も必要となってくるので、スムーズな投薬が行えるようにするにはどうしたら良いか、今後仕事の中で見つけなくてはいけないと思った。
薬剤師 : T・K


・全国大会に参加して、ポスター、そして口頭発表など、とてもレベルが高くて、今回私が応募させてもらった内容では、まだ不十分だった事に気づかされました。口頭発表では、薬剤師で外国から来られた患者様の為の対応本を作ったり、また、耳の不自由な患者様のため手話を勉強したり、薬剤師の職域の広さを感じました。そして、それぞれの目標、テーマを定め、それぞれの発表への取り組みに熱意を感じました。
1日目のポスター発表
 印象に残ったのは、「服薬説明マニュアルの作成」で、点鼻薬や吸入薬、うがい液などの外用薬の適正使用についての発表されてあるものでした。外用薬を多く処方される白石店などでは、とても勉強になる内容でした。外用薬の使用方法については、高齢者の患者様には伝わりづらかったり、また担当する薬剤師によっても、指導内容がそれぞれ異なったりしていました。明日からの業務に活かせる内容で為になりました。
1日目の口頭発表
 Hさんの発表で白石店がどのようにしてヒヤリハットを減らすために、取り組んできたのか、とてもわかりやすい内容だった。精神科の患者さまに対する服薬指導について発表があった。服薬指導の際、いつも同じような対応をしていることが多い。発表されていた薬局の薬剤師さんみたいに、患者さまの性格を読み、対応の仕方を個人個人で変え、患者さまのニーズに応えれるような服薬指導を行う必要があると感じた。
2日目口頭発表
 主に、後発品のついての発表を見て、後発品の使用促進の為に、薬局独自でポスターを作り、薬局側から声かけを行うなど、積極的に取り組まれていた。しかし、後発品に変え、その後、効果が違う、気分悪化、痒み、かぶれなど報告が多く、再び先発品に変えた事例が半数近くあることを知った。
2日目ポスター発表
 Kさんの発表で、薬局内で薬歴の標準化を行うことで、複数の薬剤師が情報を共有できるようになり、よりスムーズに業務ができるようになる。

改善点
・薬歴管理について、薬局間でSOAPの記載部分に違いがあったりするので、薬局内ではもちろん、グループ全体で統一できるように勉強会の内容を見直す必要があると思った。
 今回、発表されている方を見て、業務内容での、問題点、改善点などに取り組み、薬剤師としての意識の高さを感じた。日々の業務の中で、問題点がないか、意識しながら、業務していきたいと感じた
薬剤師 : M・M


自分の口頭発表について!
・今回の発表は挑戦するという目標をもち、数ヶ月試行錯誤をしながら努力をしてきました。自分がどこまでやれるのか?どれだけやれるのか?自分の可能性にかけてみようと思いました。社長よりワーファリンの新聞記事をいれることで良くなるとアドバイスをしていただいたり、ご指導いただき大変勉強になりました。先輩からも校正等をいただき大変勉強になりました。少しでも良い作品に仕上げるには、多くの人の意見を聞き、情報を取り寄せ、聞き手にわかりやすく、文章等を簡潔にすることの必要性を感じました。ギリギリにならないと取りかからない性格のため、発表する文章をギリギリになってしまいました。また8分の発表にたいして、何をどう絞るのか、時間内に終わらせる事に大変苦労しました。
 また発表に対する質問で慌ててキチンと対応ができませんでした。事前準備不足でした。どんな質問がくるのか、自分の発表を見直し第3者の立場から発表内容を見直す大切さを感じました。
 また発表内容を後輩が「これ取り入れたい!」と思うようにアニメーション等を工夫しましたので、後輩の参考になればと思いました。
・耳の聞こえにくい方に手話で、パワーポイントに対してしてありました。以前は耳の聞こえない方は、薬剤師の受験資格が無かったですが、今回の発表で手話で発表者と色々といろんな話をしました。ポスターを作る時の苦労話やなぜその内容を発表するようになったのか、業務に対し、問題意識を持ち、業務に取りかかっていました。発表の為の行動ではなく、問題意識からの行動、そして発表でした。業務に対し直結した内容をしてあり、自分の薬局病夢に取り入れるべきモノも色々あり、早速取り入れたいと思います。
改善点
・来年は患者様時間短縮(待ち時間)を発表する予定ですが、聞き手にわかりやすく聞きやすく大切なポイントを相手に伝わるように、何を伝えたいかを的確にパワーポイントで伝えられるように努力したいと思います。また、ギリギリにしかしない性格を改善し、早い段階から準備し、余裕をもって取り組みたいと思います。また、発表に対する質問に対し、事前に準備ができていませんでした。どんな質問が来ても、慌てず騒がずキチンと受け答えができるようにしたいと思っています。
 また薬局業務に対して、常に問題意識を持ち、業務にとりかかりたいと思ってます。失敗等に対して原因追及と改善を考えて行きたいと思っています。
薬剤師 : H・S


1日目
患者さんの役立つスキンケアアドバイス(ランチョンセミナー)。アトピー性皮膚炎とは、アレルギー症状による皮膚疾患と思われてきたが、乳幼児期の食物アレルギーを除いて、アレルギーではない。バリア機能の異常や、フィラグリン(保湿因子)遺伝子異常により、起きる疾患。服薬指導時には、外用薬の処方量にも注意が必要。大人全身で、16㎡=20gの外用薬が必要となる。1日の数回使用、内服の処方回数を考慮すると、外用薬の使用量がわかる。皮膚疾患は、薬の副作用(光線過敏症)から来ることがある。光線過敏症は、ニューキノロン系が有名だが、最近の薬だとARB+ヒドロクロロチアジドの合剤にも見られる。特に、ヒドロクロロチアジドの含有量が多いものは注意が必要。
 (口頭発表)
聴覚障害のある方は、現在、薬剤師になることができる。Narative Based Medicine 患者背景を理解し、病を人生という大きな物語の中で展開する考え方。N欄を作り、情報の共有化をすることが重要。一見すると時間がかかる業務ではないかと思われるが、状況に応じて対応することで、時間的な問題を解決できる。精神科の患者様とのコミュニケーション→不安解消のため、一緒に確認、コンプライアンス向上のための個別対応、処方変更に抵抗を示すケース→危機管理継続(ノーミスディのカウント)
2日目
ポスター発表を行った。
他店の顔なじみの薬剤師さんや大学時代の友人等から、ポスターをみたと聞き、嬉しい反面、プレッシャーも感じた。ポスターの示説の際に他県の個別指導がどういうものか聞くことができた。共通していたことは、「疑問に感じたら疑義照会を行う。」ということ。ただし、処方箋をみて、疑問に感じるためにはどうすれば良いか?また全スタッフに浸透させるための教育方法はどうすれば良いか?と言う悩みを聞くことができた。昨年、口頭、今年ポスター発表をしたが、他薬局のスタッフさんとコミュニケーションをとるためには、ポスター発表は良いと感じた。
 改善点
ランチョンセミナーで得た知識は帰ってすぐに投薬で実行したいと思う。
今回は薬歴管理についてポスター発表を行ったが、他の薬剤師さんから質問されたり、話をしたりとコミュニケーションをとることができた。次回の長野大会でも同様のテーマで発表できたら良いと思う。
薬剤師 : K・T


今回の研修で最も印象的だったのは、日常、何気なく行っている調剤薬局の薬剤師としての、様々な業務に対し、全国の薬剤師が、色々な視点から、プロブレムを見いだし、患者様や未来を担う薬剤師のために、真剣に改善を目指し、取り組んでいるということであった。

 これから、超少子高齢化社会を迎えていくことは、避けられない事実であり。病院にかかり、ドクターの言うことを、ただ聞いていれば事足りるという流れは既に崩壊しつつあり、患者自身のセルフメディケーションによる負担は増加の一途を辿ることは間違いない。
 その対応の1つである、在宅医療への取り組みは、今回の多数の発表のなかでも、最もホットなテーマの1つだったように感じられた。既に何年も前から、先を見越して積極的に取り組んでいた薬局も多く、様々な問題を1つ1つクリアしながら、検討を重ねていく姿勢は我が社でも見習う点だと思う。
 また、患者様のQOLの向上のために、工夫をしている薬局も多かった。お薬ノートや、薬歴管理はもちろん、渡すだけではないような薬情の工夫、業務の効率化による過誤の減少や防止。なかには、小児の待ち時間の工夫や、栄養士による生活習慣の改善といったことを全面に取り組んでいる薬局もあった。
 どれも薬剤師として、必要な工夫であり、そういう努力を続けていける会社・薬局が、これからの激しい競争のなかで生き残っていくと痛感した。
 我々もすぐに最初は真似からでもいいので、取り組んで行くべきだと思った。行動無くしては、結果は当然でないし、そこからの問題点も見えてこないのだから。
 本当に求められる薬剤師像とはどういう姿なのか、我々ができることは何なのか、常に考え、これからの業務に取り組んで行こうと決意を改めました。
 今後取り組むテーマとして

・適正な在庫管理の見直し
・在宅医療の訪問指導
・後発品変更の促進
・栄養管理・スポーツ促進・スキンケア等のセルフメディケーションの知識
・お薬ノート・薬情の有効活用法の捻出
・小児の接し方(待ち時間の対応・服薬状況の把握等)
・コンプライアンス不良患者への改善方法
・一包化予製等の工夫
・薬歴管理の更なる改善
・業務効率化の視覚化
などを新人や二年目の薬剤師に一月ごとに取り組ませて発表させ意識を高めると良いと思う。

薬剤師 : O・K



                                           

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