| 平成20年度 カナダの医療・医業経営研修団 REPORT |
2008年9月にカナダに行ってきました。
“医療の質と病院経営管理を学ぶ”という主旨でカナダはモントリオールとトロントの両都市を訪れました。
すべての国民に平等に医療と教育を提供するという国是のもとに医療福祉・教育・環境等の各分野と連携し、医療の質を高めるように努めるカナダの理念を学びました。
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Southlake Regional Health Centreを視察
トロントから北にバスで1時間程度行ったところにあるヨーク地域に所在する三次医療を担っている病院である。
オンタリオ州でも大規模な変革を経験した随一の病院、世界初のGPSカテーテルを使った心臓手術を行った病院である。
はじめに経営者トップのCEOの方が情熱的にビジョンを語ってくれたのが印象的だった。「驚くほど優れたサービス（Shockingly excellent service）」をビジョンに掲げその実現の為に患者、地域の住民、現在働いているスタッフあるいは将来働こうとする者、医者そしてボランティアの方達に向け積極的に正確でタイムリーな情報を提供していた。救急、入院、外来患者数はもちろんの事、手術件数や収入、経費など病院の業績に関する情報をWEB上などで公開し、透明性を高めている。
ビジョンを明確にし、情熱的に語っている姿には少し誇らしげにも感じたが、その情熱がスタッフの心を動かしているのだろうと感じた。
オンタリオ州では現在6000人の看護師不足という。平均在院日数が我が国と比べ短いという一方、退院後の在宅でのケアが問題となっている。また、白内障手術などの急を要さない任意の手術では、患者待機期間が長いというのが問題となっている。
    
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The Hospital for Sick Childrenを視察
トロントの子供病院である。
まず正面玄関を入ると吹き抜けになっており、まるで遊園地？リゾートホテル？に来ているかのような錯覚になった。
上を見上げるとガラスの至るところに、アンパンマンなどのキャラクターの絵が描かれてあり、天井には大きな動物がゆっくり行ったり来たりと動いている。
フードコートやおもちゃ屋さんなど日本の病院では見ない程のお店が入っていた。寿司やスターバックスもあったのには驚いた。
廊下などにも子供の遊び心をくすぐる工夫が沢山あった。
子供が行きたくなるような病院であった。
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