元気な毎日を応援します!  www.taihei-group.jp
タイヘイグループ
文字サイズ 文字サイズ大文字サイズ小
2010年10月30.31日で宮崎県で開催された日本社会医療学会第11回学術大会において個別発表を行いました。




個別発表
「お薬ノート持参率アップへ向けての取組み」
 
タイヘイ薬局しろいし店 薬剤師(M・F)

【背景・目的】

タイヘイ薬局しろいし店では、数年前よりお薬ノートの普及に努めてきた。しかし、患者様の中にはお薬ノートを忘れて来られる方や持っていないという方もまだ多く、お薬ノートの持参率100%ではないのが今の現状である。服用されている薬が変更になった時や、新規の薬が出た時など、お薬ノートを忘れて来られた患者様には飲み合わせを確認するため医療機関などに問い合わせを行い、薬をお渡ししている。そのため、患者様の待ち時間が長くなり、ご迷惑をかけていることが多い。そこで、お薬ノートを毎回持参してくれる患者様を増やすことを目的に以下の取り組みを行った。


【方法】

お薬ノートの持参率を上げるためには、お薬ノートの重要性を患者様に認識してもらう必要がある。そこで、投薬時にお薬ノートの簡単な説明や、お薬ノートを所持していたために災害時などにおいて命が救われた話などを行い、お薬ノートの持参を呼び掛ける。また、薬局内でのポスター掲示や、お薬ノートに関する簡単な説明書を渡し、視覚的にお薬ノートの重要性を患者様に訴える。さらに、お薬ノートを病気の治療本とし、外出時など常に所持してもらうことが重要である。そこで、疾患の情報や薬の正しい飲み方・使い方などを簡単に説明した文書をお薬ノートと一緒に添付することを行った。


【結果及び考察】

薬局内で様々な取り組みを行った結果、患者様のお薬ノート持参率は大幅に増加した。そして、私たち薬剤師は患者様が服用中の薬をその場で確認し、薬をお渡しするまでの時間も早くなり、患者様の待ち時間の負担を軽減することができた。また、薬の飲み合わせによる重複や相互作用を未然に防ぐことができた。このような取り組みの一つ一つが、薬局全体の業務の効率化および患者様の健康を守ることにもつながっていると思われる。



「在宅医療を支える住環境整備」
 
椛蝠ス タイヘイM&C (K・S)

超高齢社会に突入し社会保障費の財源が問題となる中、医療保険、介護保険というわが国の優れた社会保障制度を維持していくために重要になってくるのが在宅医療です。中でも高齢者の医療・介護をどうするかということは、今後ますます問題になってくるものと思われます。これまでの医療保険・介護保険の制度見直しでも在宅医療・在宅介護への方向性は明らかです。ただし実際の医療・介護の現場では、特に家族より、病院・施設への希望が多いというのが現状です。また、高齢者の独り暮らし、高齢者のみの世帯の増加も病院・施設依存の大きな要因となっています。そのような高齢者の不安は、やはり在宅での健康面、安全面の問題です。高齢者が在宅で生活するために在宅医療(地域医療)の充実が求められています。
在宅医療には、本人の希望はもちろん、家族の理解、協力が必要であり、そのためにはソフト・ハード両面での支援が重要です。本人、家族が安心できる在宅医療を支えるために住環境の整備が必要となってきます。介護付き有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅等が増え、高齢者の住まいが多様化し、介護保険では介護ベッド等のレンタルや手摺りの取り付け等の住宅改修が可能となっています。医療・介護が必要な人が在宅で生活できる環境の整備が進んできています。
少子高齢化が加速する中、限られた財源で社会保障を維持していくために、在宅医療(地域医療)が重要な役割を果たしていくようになり、それを支えるために住環境の整備が大切であり、福祉用具や住宅改修がその人の生活を支える重要な役割を果たす場合も出てきます。在宅医療(地域医療)の基盤となる住環境整備に携わる私たちの使命がそこにあります。



日本社会医療学会に参加して・・

このような学会で発表する事が初めてでしたので、とても良い経験ができました。大学の先生方や学生さん、

また、一般の方など色々な方が聞いてある中での発表で緊張しましたが、自分なりに楽しむ事が出来ました。

また、このような機会があれば参加したいと思いました。                   タイヘイM&C (K・S)

                                                    




日本社会医療学会に参加して・・

今回の学術大会は、「医療と福祉をめぐる命を考える」というテーマに基づいて開催された。初日には衆議院議員の平沢

勝栄先生による特別講演が「国民の命を守るために」という演題で行われた。政権交代が行われたにも関わらず

政治情勢は変わらず混迷が続いている。また、高齢者の行方不明事件や子供の虐待など考えられないような事件が多発

しており、政治的、社会的にみても日本は危機的状況にあるといわれた。このような状況で、政府は国民の命および財産

(領土)を守るという大切な使命を帯びているが、今の政権はその国家意識が希薄しているという厳しいことも言われた。

平沢先生の話で印象に残ったのは、危機管理の重要性について話されたことだ。事件や事故など起こった場合、今の状況

だけをみて判断するのではなく、最悪の事態を頭で想像してどのように対処すべきかを考え、行動していくということである。

また、疾病から命を守るという話では、国民というより患者様の目線を大切にしていくことが大切であると言われた。薬剤師

は患者様がどのような薬をもらわれているのかだけに注目するのではなく、なぜこのような薬がでてきて、どのような心情で患者

様は治療を行ってあるのかなどを考え、患者様の健康を守っていくことが重要である。口頭発表において、今まで自分たちで

取り組んできたお薬ノートについて話をすることができた。また、薬局現場の現状などについて、九州保健福祉大学の学生

さんに知ってもらうことができてよかった。実際、どのくらいの上昇がみられたかを具体的に数字で表すことができなかったので

目で見える結果がでるようにまた引き続き取り組みを行っていきたいと思う。M&CのSさんの発表でもあったように、これから

は在宅へと医療の方向は移行しつつある。薬剤師は今よりも患者様とコミュニケーションをとり、在宅での薬剤管理が必要

な方にはすぐに手を差し伸べることができるように体制をとっていく必要があると感じた。そして、介護と薬局とで連携をとり

これから超高齢社会に対応していかなければならないと思った。       タイヘイ薬局しろいし店 薬剤師 (M・F)



PAGETOP


 
Copyright(C) 2006 TAIHEI  Co., Ltd All rights reserve.